文部科学省の調査では、不登校の原因は「無気力」が上位とされています。
しかし、実際に子どもたちや保護者の声を聞くと、不登校のきっかけとして「先生と合わなかった」という理由が最上位にくることが少なくありません。
本記事では、NIJINアカデミーの星野達郎(タツロー校長)が、「不登校の原因は本当に『先生その人』にあるのか?」という疑問に対し、学校教育の構造的な問題から独自の視点で解説します。
全国750名以上の小中高生が学ぶオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」の校長を務める傍ら、2つの教師団体を主宰。これまで累計1,200名以上の教員向けに研修を実施し、学校の中と外、両面から教育課題の解決に取り組む。
その独自の教育実践はNHKやテレビ朝日など多くのメディアで特集され、「青年版国民栄誉賞」や「内閣総理大臣奨励賞」を受賞するなど、各方面から高く評価されている。
確かな実績と熱い教育信念を持つ一方で、普段は生徒たちから気さくにいじられる「愛されキャラ」の校長として、日々子どもたちと本音で向き合っている。
先生が悪いのではなく「構造」に原因がある
タツロー校長「結論から言うと、先生その人に原因があるのではなく、誰が先生になり、どんな人が集まるのかという『仕組みそのもの』に原因があると思っています。」
タツロー校長は、先生個人を責めるのではなく、学校という組織の「構造」に不登校を生みやすい要因が隠れていると指摘します。
その主な理由は以下の3つです。
理由①:先生は「文系」が99%である
意外と知られていませんが、小中学校の先生のほとんどは教育学部出身であり、枠組みとしては「文系」に分類されます。(※算数や数学の先生であっても同様です)
文系の学問は、「1+1=2」や歴史の年号など、知識を「抽象化」して扱う世界です。
一方で、理系的な脳を持つ子どもたちや、実社会でクリエイティブに活躍したい子どもたちは、学んだことを「具体的」に使いたいと望みます。



「理系チックで発想が豊かで、ロジックが好きな子が、抽象的な世界にいる文系の先生に理解されるはずがありません。」
ビジネスの世界を知らず、抽象的な学問の世界だけで生きてきた先生と、具体的な実践を求める子ども。
このポジショニングのズレが、根本的な「合わなさ」を生み出しています。


理由②:先生は学校が好きだった「優等生」である
学校の先生になる人の多くは、「学校が好き」「恩師に憧れた」という経験を持っています。
つまり、子どもの頃から先生の言うことを聞ける「優等生(定型発達)」だった人が大半です。


しかし、世の中を変えるような起業家や、突出した才能を持つ子ども(非定型発達の子ども)の成長曲線は、優等生とは全く異なります。最初は誰にも理解されず、マイナスからのスタートで後から一気に伸びるケースが多いのです。
優等生として育った先生の目には、はみ出す子どもが「理解できない」「問題児」と映ってしまいがちです。これが「出る杭は打たれる」という状況を作り出しています。
理由③:「公務員制度」が生む究極の安定志向
最後の決め手は、公務員という制度です。



「人間は環境に適応する生き物です。どんなマインドを持った先生でも、給料が変わらず年功序列の公務員になれば、必然的に『減点回避(現状維持)』になっていきます。」


失敗を恐れず挑戦する「起業家マインド(自己実現)」とは真逆の、「組織至上主義」「上意下達」の文化が職員室では自動的に作られやすくなります。
この究極の安定志向の環境が、個性的な子どもたちとの間にさらに深い溝を作ってしまうのです。
我が子に「合う環境」を親が選ぶ時代
文系で、抽象的なことが好きで、優等生で、安定志向。
もし子どもがこのタイプであれば、今の学校制度は「最高の環境」になります。しかし、そうでない子どもにとっては息苦しい場所でしかありません。



「これは先生のせいではなく、教育制度そのものの問題です。だからこそ、保護者はこの構造を理解して、我が子が潰されないように『環境』を選ばなければいけません。」
義務教育の「義務」を持っているのは、子どもではなく親です。
合わない環境で無理に苦しむのではなく、子どもの特性(理系脳や起業家マインドなど)に合った新しい学びの場を選ぶこと。
それが、これからの時代の子育てにおける一番の鍵になります。
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▶ 動画でより深く:YouTube(フル解説)
星野達郎校長が今回のテーマを動画でより熱く、詳細に解説しています。
学校と起業家のマインドの違いや、理系人材と出会うことの重要性など、記事では紹介しきれない内容も含めて視聴できます。


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