小さな違和感から逃げないで〜「自由」を選んだアッキーの挑戦〜

こんにちは!NIJINアカデミーの”にけ”です。
私のクラスには、不登校だけどとっても元気でいつもみんなを笑わせてくれるムードメーカーがいます!

名前はアッキー。この春から小学6年生になる男の子です。

「こんなに元気な子がなんで不登校に…?」

話を聞いてみると、アッキーの学校生活には目を背けることのできない”違和感”があったんです。

学校でのモヤモヤと向き合って、NIJINアカデミーで過ごすことに決めたアッキー。

そんな小さな違和感を大切にしてきたあっきーにとって、“自由に過ごせること”は、ただ楽なことではなく、自分らしくいるために必要なことでした。

そして今、その自由の中で、「自分で場をつくる」という新しい挑戦が始まっています。

今日は、“自由”を選んだあっきーが、リアルイベントに込めた想いをお届けします。

目次

「友達想い」だからこそ不登校を決意

小学2年生の時から不登校気味のアッキーでしたが、4年生までは付き添い登校などで頑張って学校に通っていました。

そんなアッキーが学校に通わなくなったきっかけは、小学校4年生のときのある出来事。
当時よく面倒を見てあげていた小学1年生のお友達が発表の立ち位置を間違えたとき、先生がその子の腕をぐっと引っ張った場面を目にしたのです。

その瞬間、「もうこんなところではやっていられない」と感じたといいます。

確かにそのお友達は、じっとしていることが苦手で、指示を聞くのが得意ではありませんでした。
でも、アッキーは「1年生なんだから出来ないことがあるのは当たり前なのに!」とお母さんによく話していたようです。その後も低学年の子達が先生から怒られたり、怒鳴られたりしているのを見て学校に行かない選択をすることにしたんです。

もともとあっきーは、明るくておしゃべりが大好き。人を笑わせることが得意な、ムードメーカーの存在。
当時の担任の先生は、文房具のルールなども厳しく、自由の少ない学校の環境はとても窮屈に感じられました。

「キャラクター鉛筆がなんでダメなの?モチベーションも上がるのに意味がわからなかった。」

もちろん、学校には楽しい思い出もあります。
先生も一緒にお菓子を食べるような、自由で温かいクラスのときは通うのが楽しかったり、図書室のような静かな空間や「秘密基地」のような場所も大好きでした。

「同じ学校なのに先生によってなんでこんなに違うんだろう、、、」

学校までは歩いて数十秒という距離。でもそんな違和感の積み重ねから学校に”通わない”選択をすることにしました。

NIJINとの出会いで「自由」を手に入れたアッキー

NIJINアカデミーに入ってから、アッキーが一番いいなって感じていることは「自由」であることです。

タブレットひとつあれば、家からでもどこからでも参加できる。
海外旅行が好きなあっきーは、これまでもマレーシアから校舎HRに参加。今年の春休みにはハワイに行く予定もあり、「綺麗な場所があったら共有するね!」と場所に縛られない学びを楽しんでいます。

「どこにいてもつながれる」って、すごいことだと思うんです。場所に縛られないだけで、アッキーどんどん世界を広げています。

アッキーが手にした「自由」は学ぶ場所だけではありません。
学ぶ方法や何を学ぶかも自分で考えて自分で選択できる。これまでもクラスやホームチームでさまざまな学びを実践してきました。

クラスのみんなと掲示物の作成
オリジナル体育の実施



数々の挑戦の中でも飛行機は、アッキーにとって特別な存在です。「見た目も好きだし、あんなに大きい鉄の塊が空を飛ぶのがすごいと思うんだよね」と話すその言葉からは、純粋な驚きと憧れが伝わってきます。これまでにもクラスやホームチームで飛行機についての発表を重ねてきました。

そうして、その積み重ねが新たな一歩につながっていきます。

初めての自主企画JALスカイミュージアム への挑戦

ある日、いつものように話しているとアッキーはこんな本音を教えてくれました。
「正直、俺ってNIJINの友達がまだそんなに多くなかったじゃん。だから、もっと友達ほしいなって思ってたんだよね。」

NIJINに通うことには慣れてきた。
でもその中で、もう一歩先の気持ちが生まれていたのです。

「リアルでも、NIJINアカデミーで会って話せる友達がほしい」

画面の向こうでつながる安心感の中で、さらに“実際に会って語り合える関係”を求めるようになったあっきー。
そのまっすぐな願いが、今回のリアルイベントの原動力になっていきました。

イベントの準備は、決して簡単なものではありませんでした。計画を立て、スライドを作成し、Slackで参加者に連絡を取り、全校HRで宣伝を行う。文字を打つことがあまり得意ではないアッキーにとって、パソコン作業は負担に感じる場面もありました。それでも、お母さんの力も借りながら、一つひとつ形にしていきました。

その中でも特に印象的だったのは、全校HRでの発表です。
初めての場で緊張もあったはずですが、お菓子を食べながらリラックスした状態で、自分らしく話すことができたといいます。「全校HRでお菓子?!」と聞くと驚くかもしれませんが、そのときはブドウ糖のお菓子を食べていて、「頭フル回転で絶好調だった」と笑って話してくれました。アッキーらしい、少しユーモアのあるエピソードです。

そして迎えた抽選。抽選に参加できるのは代表者だけ。なかなか当選は難しい中で13名のチケットを獲得しなければいけない…そんなプレッシャーの中で、アッキーは家族のみんなにも協力してもらい見事チケットを勝ち取りました。当日に向けては、参加者が迷わず集まれるようにと手作りの旗も用意しています。

Screenshot


画面の向こうにいた仲間たちを、同じ場所で迎えるための準備が、少しずつ整っていきました!

いよいよイベント当日

当日、集合場所には、どこか少し張りつめた空気が流れていました。
なんと、今回は全員が初対面。

「はじめまして」

その一言をきっかけに、これまで画面の向こうでつながっていた存在が、目の前の“人”として重なっていきます。
少しぎこちない表情や、遠慮がちな声。緊張している様子が、そっと伝わってきました。

そんな中で。

アッキーは、手にした旗をぎゅっと握りながら、勇気を振り絞って挨拶をしました。
しかも、彼らしいユーモアたっぷりの一言で。

その瞬間、ふっと空気がゆるみます。

くすっと笑う子がいて、少し表情がやわらぐ子がいて。
言葉数はまだ多くなくても、確かに、少しずつ距離が縮まりはじめていました。

“仲間と繋がる”って、こういうことなんだな、と感じる時間でした。

JALスカイミュージアムでは、大きな飛行機を目の前にして、思わず足を止める子どもたちの姿がありました。
「すごい」——その一言が、自然とこぼれます。

Screenshot

同じものを見て、一人一人の心が動く。重なる。
そんな時間が、静かに、でも確かに積み重なっていきました。

アッキー自身ももちろん念願のリアルイベントを楽しんでいて
飛行機の魅力を語りながら、夢中でカメラを構える姿がありました。

今回のイベントは、誰かに用意されたものではありません。
アッキー自身の「好き」と「会いたい」という気持ちから生まれたものです。

好きなことを発信して、それを受け取った誰かが「一緒にやってみたい」と集まってくる。
その先に、リアルなつながりが生まれていく。

そんな物語が、確かにここにありました。

物語はまだまだ始まったばかり

「これからは、もっと友達を増やせるように、イベントをたくさん企画したい」

そう話すあっきーの目は、もう次の未来を見ています。
「今回は内容を決めていたけど、次はみんなで自由にやりたいことができる企画にしたい」

その言葉からは、“自分がつくる側になる”という意思が、まっすぐに伝わってきました。

大好きな飛行機やジェットスキーの動画配信、オリジナルキャラクターの作成や企業とのコラボレーションなど、挑戦したいことはまだまだたくさんあります。

「NIJINから世界へ!」

その言葉は、決して大げさな夢ではなく、
アッキーの中ではもう“現実の延長線”にあるものなのかもしれません。

不登校の子どもにとっての居場所は、何かを“させる”場所である必要はありません。
ただ、「やってみたい」と思ったときに、その気持ちを受け止めてもらえること。

そして、その一歩を、誰かと一緒に踏み出せること。

NIJINアカデミーには、そんなつながりが、少しずつ、でも確かに生まれています。


文責:にけ

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