「不登校は一つの生き方」-小中9年間不登校から東京藝大卒・作曲家内田拓海氏の進路講演会「不登校だった私が学んだ3つの生きるヒント」ー

2025年11月に、NIJINアカデミー主催「不登校を希望に変える進路2Days」が開催されました。

本企画は、既存のレールにとらわれずに小中学生時代を生きた内田拓海氏をゲストに迎え、困難に直面した時の向き合い方や「自分らしい」生き方を見つけるためヒントを得ることを目的とした講演会です。

講演会テーマは「小中9年間不登校から東京藝大卒・作曲家が語る『意外と大丈夫』の極意とは!?~不登校の私が学んだ3つの生きるヒント~」

このテーマに沿って、書籍『不登校クエスト』を執筆された作曲家の内田拓海氏をゲストにお迎えしました。

内田 拓海 プロフィール
  • 1997年11月8日生まれ
  • 神奈川県出身
  • 小中学校9年間はホームスクール
  • 東京芸術大学音楽学部作曲科卒業
  • 現在は作曲家として活動
目次

不登校の私が学んだ三つの生きるヒント

内田氏は、ご自身の幼少期から現在に至るまでの道のりをお話してくださいました。挫折と克服、うつ病を経て作曲家としての道を見つけるまでの「人生の線」が繋がっていく過程は、参加者に深い感銘を与えました。

1. 自分の興味を理解する

自身の情熱は、自分自身にしか分かりません。内田氏の場合、幼少期の「九九の暗記」に対する疑問をきっかけに母からの勉強が終わり、その後はハリー・ポッターなどの読書や、ゲーム音楽といった、自発的な興味を通じて学問や芸術に触れていきました。

15歳の時、坂本龍一さんの楽曲『戦場のメリークリスマス』を聴いた瞬間に、将来への深い確信を得たエピソードは印象的です。

「自分の情熱を理解することは、自分の生きがいを見つけることでもあります。何に興味を持てるのか、何が好きなのかを真剣に考えて理解していくことが、人生にとって本当に大切な柱になる」

2. 他人と比較しない

これは、内田氏が東京藝大在学中に経験した挫折と、その後のうつ病につながった最も大きな要因でした。

周りの才能ある同級生や教員との衝突を通じて、周りと比べて自分はできないという劣等感や負のエネルギーに追い詰められ、最終的にはうつ病となり、卒業後に3ヶ月間の寝たきり生活を送る経験をされました。

「人それぞれ物事を学ぶこと、行っていくことには『進路(ペース)』がある。それは早い遅いではなく、その人の個性だと私は考えています。他人と比較することは、時に危険なエネルギーになってしまう瞬間がある」

比較から生まれる劣等感や不安は、自分を追い詰める負のエネルギーにしかならないと内田氏は断言していました。

3. ありのままを受け入れる

これは「強がる」「かっこつける」ことの対極にある姿勢です。内田氏は、二度の大学受験の失敗を経て、この大切さを学びました。

「むしろ自分の苦手なことを全てさらけ出す。そしてその上でできることとできないこと、あるいは得意なことと苦手なことをしっかり把握して、目標に必要な距離を測っていくステップを自分の中で作っていく。」

「自分はきっとできる」という思い込みではなく、自分の弱いところや恥ずかしいところもすべて受け入れた上で、目標までの距離を明確にし、地道に努力していくこと。これが、自分の人生を自分らしく生きていくための土台になると強調されました。

まとめと、そこから見つけた「居場所としての芸術」

内田氏は、うつ病から回復し、冷凍倉庫でのアルバイトという経験を経て、「自分の人生を立て直す」ことを決意したとお話されていました。

不登校の孤独、複雑な家庭環境の同級生との出会い、そして音楽を学んだという自身の「線」がつながる仕事として、「居場所がないと思っている人たちに、音楽を通して寄り添うこと」を見つけたといいます。

この目的意識が、大学院での「社会実践」分野の研究や、書籍『不登校クエスト』の出版へと繋がり、現在は作曲活動に加え、多くの子どもたちや保護者への支援活動を展開されています。

『不登校クエスト』は、作曲家である内田拓海氏が自身の9年間にわたる不登校(ホームスクーリング)経験と、そこから東京藝術大学への進学、そして現在の活動に至るまでの道のりを、当事者としての視点から綴った書籍

内田氏の講演は、不登校という経験がハンディキャップではなく、「自分だけの生きがい」を見つけ、それを他者のための「力」に変えるための貴重な財産となることを、参加者に証明してくださいました。

 息子が小学校2年生なので、内田さんから小中9年間学校に行かなかったご経験をお聞きできてよかったです。大人びたところがあり、違和感から学校に行かなかったという点、我が子も似ているような気がしました。
 ご自身で、この時代はこう思っていた、この時代の転機はこれだったと明確に振り返っておられ、内田さんの人生の濃縮版を一緒にたどったような気持ちになりました。不登校も一つの生き方で、いつか財産になるという言葉が印象的でした。そう思えたのは保護者の方などの接し方も大きかったのだろうと思うので、今後の見守りに参考にしていきたいと思います。

 普段我が子のこだわりの強さや、敏感さが将来に影響するのではないかと不安な気持ちになっていました。
 お話の中で内田さんが大学受験のタイミングで自らの頑固な性格を見直さないといけないと感じたというお話があり、成長の過程で自らと向き合わなければいけない瞬間が来るのだということにとても心が震えました。
 (中略)学校に行かないことで、自分の向き合う時間はたくさんあると思うので、自らを受け入れ自分らしく生きる道を探してほしいと改めて感じました。

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